【猫説】今昔物語

猫が織りなす不思議な世界の物語

【猫説 今昔物語】虞や 虞や なんじをいかんせん

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。また,どこの国のお話かわかりません。ある人がいうには,遠く海の向こうというものもあれば,この国のことというものもあります。しかし,どこの…

【猫説 今昔物語】まず茶虎より始めよ

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。しかも,それが遠くの国のことであるのだから,なおさらです。 かつて,黒猫の国と白猫の国というとても仲の悪い国があったそうです。商業の盛んな…

【猫説 今昔物語】猫壱と猫丸 その1

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。ただ,これは本人から直接聞いた話でもあるので,本当のことなのかもしれません。 何某の村にとても良質な温泉がわく宿がありました。その宿が多く…

【猫説 今昔物語】大きなお屋敷をもらう話

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。ここからさほど遠くはなれていないが,もう今では閑散となってしまっている村には,村にそぐわないほど大きな尼寺がある。その尼寺はかつて一人の…

ぼくの好きな人

ぼくには好きな人がいる。 その人は決してめげない。弱音を吐かない。悪口を言わない。いつも前向き。

【猫説 今昔物語】猫さんという者

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。 かつて猫次,猫さんという噺家の双子がおりました。兄の猫次はどことなく遊び人風でありながら,しっかりとした男でした。それに対し,弟の猫さん…

【猫説 今昔物語】おそば

つい最近知ったばかりで,今も今のお話です。 みなさん,小銭というものをご存知ですか。あれって,本当に便利ですよね。 あたしは,物心ついたころから,なじみのお店に入ると,店の大将が好きなものを食べさせてくれるんです。何喰いてぇんだ? なんでもい…

【猫説 今昔物語】(続)ホトトギス 鳴かぬなら・・・

猫丸が猫六大師匠に尋ねた。 それにしても、どうして信長公はホトトギスなんかを裏切りものにたとえたんですかね。 猫六が答えるには そりゃ、織田家の家紋は梅だろ。梅に寄ってくるのはウグイス。そんなウグイスに巣食うのがホトトギスってわけだろ。

【猫説 今昔物語】けづくろい

うちの師匠は猫楽といいまして,ひとっところに落ち着くことができないかたでして,いつもその師匠である,つまりあたしの大師匠にあたる猫六に怒られていたそうです。まぁ,今でもそうなんですがね。 猫六はとても身だしなみにも厳しい方で,ちょっとだらし…

【猫説 今昔物語】ホトトギス 鳴かぬなら・・・

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。ただ,ひとついえることといえば,今日も庭でホトトギスが鳴いているということくらいでしょうか。 鳴かないからといって,殺されそうになったり,…

【猫説 今昔物語】一番鶏が鳴いたのに

今となってはずいぶん昔のことだから,話してもよいかもしれない。でも,誰の話なのかわからないように,少し脚色します。 あの頃のあたしは,ちょっと近所でも評判の色男で,それはもてたものだよ。猫次さん,今晩うちでおいでよ。猫次の旦那,たまには寄っ…

【猫説 今昔物語】秀才と天才

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。 あるとき,弟子の猫楽が猫六師匠に尋ねました。 「師匠。秀才と天才はどのようにちがうのでしょうか」 猫六師匠は答えました。 「常に学問などに…

【猫説 今昔物語】はじまり

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。ただそれを後世に伝えていくのがわたしたちの仕事なのです。 これまでいろいろな話を聞いてまいりました。時代も地域もそれぞれです。それを整理し…