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【猫説】今昔物語

猫が織りなす不思議な世界の物語

【猫説 今昔物語】ホトトギス 鳴かぬなら・・・

今となってはもう昔のことになってしまったので,それが本当のことなのかどうか知っているものはおりません。ただ,ひとついえることといえば,今日も庭でホトトギスが鳴いているということくらいでしょうか。

 

鳴かないからといって,殺されそうになったり,無理矢理に鳴かされそうになったり,ひたすら鳴くまで待たれたり。そんなホトトギスを天下に例えて,信長公,秀吉公,家康公の性格をよく表したなんてことがいわれておりますが,果たして本当でしょうか。

 

ホトトギスをご存知ですか。やつらはほかの渡り鳥よりも少し遅れてやってくるんですよ。どうしてか知ってますか? ウグイスなどが巣をつくって,いよいよ卵を産もうかってときにそっとやってきて,ウグイスの巣に卵を産んでしまいやがるんです。しかも,卵からかえったひな鳥はウグイスのひなを追いやったりしてしまうというだから,なお一層怖いね。でも,ウグイスの親鳥は自分が温めた卵からかえったもんだから,せっせとご飯を与えてどんどん大きく育ててしまうってんだから,わからないものだよね。

 

おっと,閑話休題

 

ホトトギスのことをこうやって知ってみると,ホトトギスって天下のことですかね。天下が思い通りにならなければ殺してしまうのかい。どんな苦労や策をもってしてでも手に入れようとするのかい。手に入るまで待ち続けるのかい。どうにも合点がいかないんだよ。

 

これってもしかしたら,裏切り者のことなんじゃないの。疑いのあるやつを並べて,片っ端から殺していけば裏切り者はいなくなるし,無理やりにでも白状させて裏切り者が誰かはっきりさせてやろうということかもしれないし,鳴き声が違うのだから鳴くのを待てばどいつが裏切り者かわかるってものさ。

 

三公のどなたが親鳥でもいずれやられてしまう運命なのさ。