【猫説】今昔物語

猫が織りなす不思議な世界の物語

【猫説 今昔物語】おそば

つい最近知ったばかりで,今も今のお話です。

みなさん,小銭というものをご存知ですか。あれって,本当に便利ですよね。

 

あたしは,物心ついたころから,なじみのお店に入ると,店の大将が好きなものを食べさせてくれるんです。何喰いてぇんだ? なんでもいいから,腹いっぺぇ喰ってけってね。

この前初めて隣町に行って,初めてのお蕎麦屋に行っていつものように出ていこうとすると,待ちな,食い逃げするのか!ってすごい剣幕で店の大将にどなられてしまったんですよ。もうなんのことだかよくわからなくて。

 

すると,猫六師匠のなじみで,その界隈の顔役である虎吉さんがやってきて

おい,どうした。この子はおれの知り合いのかわいい孫なんだが。

店の大将はちょっととまどいながらも,この顛末を話すと,虎吉さんが笑いながら,何やら小銭というものを大将に渡していたんです。

 

どうやら,小銭というものを渡すと怒られずにお蕎麦屋でおいしい蕎麦が食べられるというお話です。